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April fool
海外で恒例のエイプリルフール用のニュース。


・空飛ぶペンギンの映像 (しかもアマゾンまで!)
・ローマ法王が同性愛者のために特別ミサを開催します
・背の低いサルコジ大統領は手術とカルシウムで少し背を伸ばしました 
・ジェームスボンド役の俳優は"Let it Bi(同性愛者)" (※タイトルのlet it dieをもじる)
・ビックベンの時計がデジタル表示になりました
・ペットのカメがニコチン中毒に。ポイ捨てした煙草がきっかけ

外国人らしいノリで笑える。

From ABCNews
# by aboutbook | 2008-04-03 00:00 | Notes
夜のピクニック  恩田陸
人と人とは時間を共有して、はじめて分かることがある。

夜を通して仲間と80kmの長距離を歩く高校行事、歩行祭。
ワクワクしながら歩き始め、とりとめもない話をし、
海を見て、夕日を見て、坂を上って、歩きながら様々な思いを確認し、消化していく。
一緒に疲労しながら「仲間」であることを体感する特別な時間。


学生生活を終えてしばらくしてから、あれだけ同い年の人に囲まれて時間を過ごしていたのだ、
ということに軽い驚きを覚える。
社会に出てからは、何かにつけて同期の人を探すほど、同い年に出会う機会が少なくなる。
振り返って、それだけ同じ環境を共有している仲間と心の内を語り合うことは、
それからの人生の基準を形成するとても貴重なタイミングなのだ、と思うと同時に、
人生を学ぶ手っ取り早い機会(良い表現を選べば「凝縮された時間」)だったのだな、としみじみ思う。

自分の高校時代は残念なことに真っ暗だった。
人間の良心と使命に疑問を抱くに始まって、3年の歳月をかけてじっくりと失望を繰り返し、
ただ人間の狡さや無意識さを確かめてしまっただけの苦々しい空振りの時期だ。
もしも、そんな自分の高校生活にただ一度でも信頼感を味わえ、心から語り合えたなら。

本の中で忍が主人公に語ったことに共感する。

 「小学校の先生をしていた従兄弟が、ちょくちょくお薦め本を持ってきてくれたんだ。でも、俺、小説とかあんまり好きじゃなくて、ほとんど読んでなかったんだよな。だけど、最近、何かの時の退屈しのぎに、たまたま読んだんだ。読み終わった時に俺がどう思ったかというと、『しまった、タイミングはずした』 だよ。なんでこの本をもっと昔に読んでおかなかったんだろうって、ものすごく後悔した。そうすればきっと、この本は絶対に大切な本になって、今の自分を作るための何かになってたはずだったんだ。」


出会う本も出来事も、タイミングがとても大事だと感じる。
その人のタイミングで出会うべきものに出会うことが、その後の人生観に大きな影響を及ぼすのだ。
そして同時に、忍に本を薦めたこの従兄弟のように、
機会を与えてくれる人に出会うか出会わないか、は、とても大きい。
何にも出会うことがなかった自分は、色んなことに気付くまで、ひとり相当な時間をかけて今に至っている。


# by aboutbook | 2008-02-28 00:00 | Books
シンドラーのリスト
この世で一番やりきれないのは理不尽な運命だと思う。

人種とか、国とか、そんなものは関係なく、この世には
残虐な力に取りつかれた人がいて、命を張って正義を貫く人がいる。
力に支配される人がいて、不当に殺される人がいる。

ナチスは1940年代、映画は1993年に作られた。
その間も、その後も、同じような理不尽な死に方をした人がいる。

戦争映画は、見て欲しい人が見ず、
見なくてもいい人が見ているから皮肉なものだ。


# by aboutbook | 2008-02-24 00:00 | Notes